情弱

最近一緒に仕事をし始めたオッサンが台湾でまだ水商売のお姉さまがお酌してくれる店で飲んだことがないと言うので、みんなで行ってきた。水商売のお姉さまと書いてはみたが、この仕事始めてまだ一週間!昼間は学生です!的な感じで、我々の方がよっぽどプロの水商売のオッサン連中である。

ともあれ若い子をからかいながら、飲む酒は美味い。実に美味い。美味いのだが、みんなそのオッサンの相手をするのが忙しくて、誰も酒を作ってくれない。仕方ないので自分で作って飲む。ついでにみんなのも作る。ちょっと待て、これで同じ料金かよ!と言いたいのをぐっと堪え(すまん、実際には言った)、マーミナサンガタノシケレバイイヨネーと割り切る。

写真を撮ってもいいか?とオッサンがきく。どうやら同僚に自慢したいらしい。フツーはNGなんだが、なんせついたお姉さん達は本当に経験が短いので、余裕でOKする。内心マジかよとツッコミながら、適当に通訳する。よし、それではその同僚に転送!

…できない。使っているのはLINE。おかしい。なぜだ。データにアクセスできないとか言ってるぞ。どれどれ。

言っておくが、我々はコンピュータのプロである。それもプロ中のプロ、スペシャリストと言っても過言ではないくらいの猛者揃い。インフラ歴云十年解析したパケットは200G越えという某ラボの研究員!某有名展示会の審査員特別賞を2度獲得した会社の最高技術責任者!某国立最高レベル大学のソフトウェア学科博士課程在籍中!こう書いているだけで高コストでCEOからおまえら一緒に酒飲んでんじゃねーよハゲと言われるレベル。

酒も入り、コンピュータに関して我々に解決できない問題は無い!ガハハ!と言いながらも、LINEで写真が送れない。あーでもないこーでもない、ここじゃね?いやここの設定だろ?と頭を捻る夜のオッサン連中。

お姉さん「貸して?たぶんこうだよ〜」

ものの5秒で送れるようになる。

ちょっと今なにしたこの小娘があああああ!我々を舐めるなよおおお!ぎゃあああ!

小娘に高コストオッサン連中完全敗北。ダメだ…オレ達全員情弱だ…。だってLINEとかあんまり使わないもん…くすん…。

IEEEとかRFCの何番とか知ってても、何の役にも立たないんだね。オレ達はLINE1つまともに使えない情弱なんだ…。とその後、実に暗く飲んだ。